語順読みの始め方
こんにちは
講師のMichiです
今日は、語順読みの始め方について少し書きたいと思います。
ある程度文章が読める方には、かなりもの足りないかと思いますが、
ここから始めることで、後々、長文にも効いてきますので、
ご興味のある方は、読んでみてくださいね。
まず、知らない単語や熟語がほぼ使われていなさそうな、また、一文が短い絵本を用意します。
(おすすめとしては、“I CAN READ” シリーズのレベル2あたりです。Amzonで購入することができます)
そして、一文ずつ紙などで隠し、一単語ずつ出していきます。
ここから例として、“Frog and Tord Are Friends”(こちらも“I CAN READ”レベル2です。「がまくんとかえるくん ふたりはともだち」というタイトルで、翻訳本が出ています)の冒頭部分を使っていきたいと思います。
Frog カエル(aもtheもついていないからこれはタイトルにあるカエルと推測できる)→カエルがどうした?
ran 走った→どこを?あるいは なんで?
up 上に→駆け上がったのね→どこを?あるいは なんで?
the どこか特定の所らしいので、どこを駆け上がったかが次に出てくるはず。
path 小道→どこかへ続くのかな? あるいは そこを駆け上がった理由があるのか?
to どこかに向かっている
Toad's がまがえるの
house. 家
例に使った文章が、あまりに簡単な文章で、拍子抜けしていらっしゃるかと思いますが、
このように丁寧に読むことで、翻訳を読むよりも、鮮明に情景が浮かぶとともに、英文の成り立ち(日本語とは違う語順=文法)が、
いつの間にか身についていきます。
特定のシチュエイションに於ける便利フレーズを次から次へと覚え、ネイティブらしい発音で言えるようになる、というものではありませんし、英語の語順が身についていくのも、はっきり言って時間がかかります。
が、少し長めの児童文学あたりを一冊読み終えるころには、長い文章でも、どのように読み取ったり、聞き取ったりすればいいのかが身についています。
英語を学習している方々から、なかなか単語がおぼわらない、という悩みをよく聞きますが、単語は、日常的に英語を使っていない限り、そんなにやすやすとおぼわるものではありません。
しかし、一冊の本を読めば、たいてい同じような単語が繰り返し使われるものです。
忘れてしまったら、その都度調べているうちに、いつの間にか覚えることが期待できます。
また、現代の小説で、若者の会話が多いものですと、現代使われているスラングが多用されているので、これも繰り返し出てくるうちに覚えてしまえるものです。
それから、生きた現代の、こなれた言い回しにも触れているうちに、そのニュアンスや使い方が身に付きます。
ゆっくり時間をかけて、ストーリーを楽しみながら、難しい文法用語なしに、じんわりと英語の特徴に慣れていくのが、語順読みでの英語の勉強の仕方です。
簡単な絵本で始めてみて、面白かったら、ぜひ私の教室で一緒に読みましょう。
お待ちしてます^^