私がテキストに小説”Wonder”を使う理由
こんにちは
講師のMichiです。
表題の通り、私は教室で使うテキストとして”Wonder”を使っています。
これにはいくつかの理由があります。
1)まず、以前から何度か書いておりますが、
この物語は10歳の主人公、オーガストの学校での出来事、家での出来事を軸に、
小学五年生の男の子2人、女の子、大人数名、高校生3人、といろいろな目線で一人称語りをしています。
そのことにより、あらゆる年代、男女の別などの多彩な言葉遣いに触れることができます。
章ごとになっていますので、小学生の語っている章は比較的一文が短く、単語も簡単ですが、次の章が高校生だったりすると、いきなりサブジェクトが難しくなったり、単語も難しく、一文が長くなります。
英語の勉強にもなりますし、子供が語っていることのディティルが高校生の語りを読むことではっきりしてきたりして、読み物として面白いです。
大人たちはメールのやり取りで出てくるので、少しフォーマルな言い回しなども知ることができます。
2)キャラが非常に立っているので、深く読み込むと、登場人物それぞれのイメージがはっきりとつかみ取れ、とても読ませる作品になっています。
3)現代の物語で、会話が多く出てくるので、今使える言い回し、スラングなどを、実際にどのように使うのかの例として読むことができます。
だいたい何度でも出てくるので、イディオムだけを取り出して暗記しようとするよりも、自然に身に付きやすいかもしれません。
(テスト対策など、時間があまりない場合にはおすすめできませんが。)
4)映画になっているので、
(どちらも現在アマゾンプライムで無料視聴できます)
映画を観て、大筋をつかんでおけます。
配役も絶妙で(ママ役のジュリア・ロバーツなんてドはまりだと私は思いました)、本を読むうえで情景が浮かびやすくなります。
当然ですが、小説すべてが映画の中に盛り込まれているわけではありませんので、先に映画を観ておくことで、(映画の中での)あのシーンはこういうことだったのか、という発見があります。
また、主人公がスターウオーズマニア、という設定で、スターウオーズのキャラ名がたくさん出てくるので、スターウオーズをよくご存じない方には、映画の中で、どのような見た目なのか、あらかじめ知っておくことができます。
5)基本、児童書なので内容がわかりやすく、また、一冊で完結しているのでモチベーションが持続しやすいです。
また、児童書ですが、ストーリーとともに構成も素晴らしく、大人も楽しめる作品だと思います。好みにもよりますが、むしろ大人の方が楽しめるかもしれません。
一冊で完結はしていますが、他の登場人物の目線でかかれた続編のような本も出ていますので、作品の世界にはまってしまった人には続きもある、というところも楽しみになるかもしれません。
興味のある方はぜひ映画を観てみてください。
面白かったらぜひ原作に触れてみてください。
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以上のような理由で、私はテキストとして非常に優れていると思いますし、ご自分のお勉強で読まれる方にもお勧めしますが、ひとつだけ。
これも繰り返し言っておりますが、
映画を観るなりあらすじを読むなりして内容を知ったうえで興味が持てなかった方には、まったくお勧めしません。
これは、この作品に限ったことではなく、どんな大ベストセラーでも、あなたが興味を持てない内容であればそれを読むことは苦痛でしかなく、特に英語学習用に本を選んでいる方には、たとえ勉強といえど、いえ、むしろ勉強だからこそ、本当に興味の持てる物語を選んで始めてみてください。
私の教室では、基本この”Wonder”を使用していますが、もし他に読みたい本があれば、ぜひそれを一緒に読みましょう。
さて。
私のインスタアカウントでは、「英文読み方教室」で実際にお教えしていることを公開しています。
Instagram URL ; http://instagram.com/mic_hi_m
”Wonder”のページの写真を載せ、その部分の読み方を解説しています 。
普段ZOOMを使って対面でお伝えしている読み方を、文字情報だけでお伝えするのは、本当に少しずつしか進まないですし、わかりづらいところ、伝えきれないところも多々あるのですが、暇つぶしにでも楽しんでいただけるかもしれません。
ブログともどもよろしくお願いいたします。